【この記事の要点】
- 埼玉・茨城で漢方薬局を探すときは、「資格の見方」「相談時間と初回の流れ」「得意分野」の3つの目安で絞ります。
- 国際中医専門員とは、中医学(中国の伝統医学)の専門知識を認定する資格です。薬剤師の国家資格とは別のものです。
- さいたま市のいわい薬局はスタッフ全員が国際中医専門員で、初回に1時間〜1時間半をかけるカウンセリング型の店です。
- 日立市の亀甲堂薬局は、薬剤師で国際中医主治医の先生が、難治性の病気や女性の心とからだの悩みの相談を受けています。
- 監修:竹部 晃之 先生(いわい薬局・埼玉県さいたま市)/林 泰太郎 先生(漢方薬局 太陽堂・東京都新宿区)
「国際中医専門員と書いてある薬局があるけれど、薬剤師とは何が違うの?」
「初回の相談は何分くらい?仕事帰りに寄れる?」
埼玉や茨城で漢方薬局を探すと、お店ページに資格の名前が並んでいて、読み方に迷うことがあります。
結論から言うと、資格は「中医学をどれだけ学んだか」の目安であり、店選びでは相談時間と得意分野もあわせて見ます。
この記事では、さいたま市と日立市にある2つの掲載店を例に、3つの目安の見方を整理します。
病院ではどう見るか|大学病院の多い地域での、病院と漢方薬局の役割分担
埼玉・茨城には大学病院や総合病院が複数あり、検査や診断、手術や抗がん剤などの標準的な医療はそこで受けられます。
病院で出る漢方薬は、保険が使える医療用漢方製剤(エキス剤)が中心です。
漢方薬局は、病院の診断や検査結果を土台にして、体質や生活まで含めて漢方薬を選び、食事や養生を一緒に考える役割を持ちます。
「まず病院で診断を受けてから」を明記している店もある
日立市の亀甲堂薬局のページには、難治性の病気は「医療機関にセカンドオピニオンで詳しく診断していただいて、その結果で補完医療を行う」と書かれています。
病院の役割と薬局の役割を分けて考える姿勢が、はっきり示されている例です。
病院の漢方と薬局の漢方の違いは、別の記事で4つの目安に分けて説明しています。
【林 泰太郎 先生からのアドバイス】
私の店は完全予約制で、一人一人に時間をかけて体質を確認しています。
初回に時間がかかるのは、今の不調だけでなく、過去の病歴や生活習慣まで聞かないと見立てが決まらないからです。
病院で血液検査を受けた方は、その数値と服薬の記録を持ってきてください。病院の情報は、薬局の見立てにも役立ちます。
相談時間の長さは、店がどれだけ材料を集めようとしているかの表れだと思ってください。
東洋医学ではどう見るか|中医学の「弁証」と、資格が示すもの
中医学では、症状を集めて体の状態を見立てることを「弁証(べんしょう)」、それに合わせて漢方薬を決めることを「論治(ろんち)」と呼びます。
国際中医専門員は、この中医学の理論を体系的に学んだことを認定する資格です。いわい薬局のページでは「中国政府が認定する資格」と説明されています。
一方、薬剤師は日本の国家資格で、医薬品全般を扱えることを示します。薬剤師でありながら国際中医専門員でもある、という組み合わせもあります。
資格は「学んだ量」の目安で、相性までは示さない
資格があれば、中医学の言葉で体質を説明してもらえる可能性は高くなります。
ただし、資格だけで店を決めず、相談時間と得意分野、話しやすさをあわせて見るのが、この記事の立場です。
薬剤師・登録販売者・国際中医専門員の資格の違いは、別の記事で詳しく説明しています。

埼玉・茨城の掲載店2店と病院の漢方外来の比較表
| 店名・相談先 | 得意分野・特徴 | 相談の形 |
|---|---|---|
| いわい薬局(さいたま市中央区) | メンタル・皮膚・痛み・ダイエット・子宝。スタッフ全員が国際中医専門員 | 予約制の対面(初回1時間〜1時間半)/電話で遠方相談(全国) |
| 漢方荘 亀甲堂薬局(日立市) | 難治性疾患(がん・免疫異常・皮膚病)、女性の心とからだ、子どものメンタル。薬剤師・国際中医主治医 | 対面(電話で問い合わせ)。問診カードに沿って聞き取り |
| 病院の漢方外来・漢方内科 | 保険の医療用漢方製剤(エキス剤)。病名に沿った処方 | 対面の診察。予約の有無は病院による |
まとめると、2店とも中医学の資格を持つ先生がいる店ですが、得意分野と相談の入り口が違います。
いわい薬局はメンタルや皮膚などの幅広い相談、亀甲堂は難治性の病気と女性の悩みに軸があります。
【竹部 晃之 先生からのアドバイス】
私自身も国際中医専門員で、当店はスタッフ全員がこの資格を持っています。
資格を持つと、体質を中医学の言葉で整理し、なぜその漢方薬を選んだかを説明できるようになります。
ただ、資格は入り口にすぎません。相談の場で話しやすいかどうかは、会ってみないと分かりません。
当店が初回に1時間から1時間半をかけるのは、体の歴史を一緒にたどるためです。
埼玉・茨城で漢方薬局を選ぶ3つの目安
ここからは、3つの目安を順番に見ていきます。掲載店の情報は、各店の紹介ページに書かれている内容です。
目安1:資格の見方(国際中医専門員・国際中医主治医・薬剤師)
いわい薬局(さいたま市中央区上落合)は、スタッフ全員が国際中医専門員の資格を持ち、薬剤師・食養士としての知識も生かしていると書かれています。
漢方・自然薬・サプリメントを主体にしつつ、お客様の声を聴くことを大切にする「カウンセリング型」です。

漢方荘 亀甲堂薬局(日立市神峰町)の大曽根先生は、薬剤師で国際中医主治医の資格を持っています。
日本ではまだ漢方に目を向ける人が少なかった四十年前から、中医学を幅広く研究し続けてきたと書かれています。

資格の名前を見たら「薬剤師か」「中医学の資格か」の2つに分けて読むと、お店ページが整理できます。
目安2:相談時間の長さと初回の流れ
いわい薬局の相談は予約制で、カウンセリング→お薬の提案→飲み方・食養生・生活習慣のアドバイス→アフターフォロー、という流れです。
竹部先生のお便りには、初回に1時間〜1時間半を確保し、お客様の「体の歴史」をたどると書かれています。

亀甲堂薬局は、問診カードに沿って聞き取ります。主訴・現病歴・主な症状・随伴する症状・食事や睡眠などの全身のこと・良くなったり悪くなったりする条件、の6項目です。
生活習慣は急に変えられないため、まず一週間を目安に試飲しながら、納得いくまで一緒に考えると書かれています。
初回の所要時間は、予約の電話で「どれくらいかかりますか」と聞いてよい質問です。仕事帰りに寄る方は特に確かめてください。
目安3:得意分野が自分の悩みと合うか
いわい薬局で竹部先生が担当するのは、メンタル相談・皮膚病相談・痛み相談・ダイエット相談などです。店として相談が多いのはメンタルと子宝です。
亀甲堂薬局の得意分野は、がん・免疫異常・皮膚病などの難治性疾患、生理痛・不妊・更年期などの女性の悩み、お子さんのメンタルです。
難治性の病気の相談では、病院の標準的な医療を受けながら、消耗した心とからだを漢方や食事で支える形だと書かれています。
費用の目安も見ておきます。いわい薬局は「1週間あたり3,500円〜5,000円前後」です。
亀甲堂薬局は「漢方エキス剤1か月6,000円〜12,000円、煎じ薬1か月15,000円」で、どちらも一週間分から受け取れます。
得意分野が合い、相談時間と費用が続けられる範囲なら、その店が「あなたにとっての候補」です。
自宅でできる準備|初回の相談時間を生かすために
1時間以上かけて聞き取る店では、次の5つを用意しておくと、話が具体的になります。
- 一番つらい症状と、始まった時期:亀甲堂の問診カードでいう「主訴」と「現病歴」
- 関係なさそうな症状:冷え、便通、眠りなど。「随伴症状」として役立つ
- 良くなる条件・悪くなる条件:天気、食事、仕事の忙しさなど
- 病院の検査結果と飲んでいる薬:血液検査の数値、診断名、お薬手帳
- 予算と通える頻度:週いくら・月いくらまで、何週間おきに来られるか
メモにしておくと、初回の1時間が「思い出す時間」ではなく「相談する時間」になります。
埼玉・茨城で漢方薬局を選ぶ前のセルフチェック
次の項目に、いくつ当てはまるか確かめてください。
- お店ページの資格を「薬剤師か」「中医学の資格か」に分けて読んだ
- 初回の相談時間の目安を、お店ページか電話で確かめた
- 自分の悩みが「相談の多い疾患」「得意な疾患」に並んでいる
- 費用の目安を「1週間」「1か月」の単位をそろえて見比べた
- 病院の検査結果と飲んでいる薬を、持参できる形にまとめた
3つ以上当てはまれば、予約の準備は整っています。残りは問い合わせのときに聞いてかまいません。
この記事の監修
記事監修者 (有)いわい薬局 代表薬剤師 竹部 晃之(たけべ てるゆき)

実績:国際中医専門員 / 全国実力薬局100選 7年連続選出
2005年に薬剤師となり、東京の漢方薬局で約10年間の臨床経験を積む中で、心と体の繋がりの深さを痛感。
・「もしも、不調に悩むお客様が自分の家族だったら。」
・「ただ薬を渡すだけでなく、心の奥にある不安まで受け止めたい。」
という信念のもと、創業45年を超える『いわい薬局』を継承。
現在は「メンタル・皮膚トラブル・子宝」などの相談を中心に、初回は1時間以上かけてじっくり話を聴く「カウンセリング重視」の漢方相談を行っています。
記事監修者 漢方薬局 太陽堂 薬局長 林 泰太郎

実績:伝統漢方研究会 2015~2017年・2019年・2020年・2022年 2025年学術発表
調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
この記事を監修した先生が相談を受けているお店です。相談先を探すときの参考にしてください。


よくある質問
国際中医専門員とは何ですか?薬剤師とは違うのですか?
中医学の専門知識を認定する資格で、薬剤師の国家資格とは別のものです。
薬剤師が国際中医専門員の資格も持っている、という組み合わせもあります。
漢方薬局の初回相談は、どれくらい時間がかかりますか?
店によりますが、いわい薬局は初回に1時間〜1時間半をかけると書かれています。
予約の電話で所要時間を聞いておくと、予定が立てやすくなります。
がんなどの難しい病気でも、漢方薬局に相談できますか?
亀甲堂薬局は、医療機関で診断を受けたうえで、消耗した心とからだを漢方や食事で支える形だと書いています。
病院の医療を受けながら相談する形が基本です。主治医にも漢方薬のことを伝えてください。
埼玉の漢方薬局の費用はどれくらいですか?
いわい薬局の目安は「1週間あたり3,500円〜5,000円前後」です。
体質や漢方薬の種類で前後するため、初回に予算を伝えて相談してください。
茨城の漢方薬局は、何日分から買えますか?
亀甲堂薬局は、エキス剤も煎じ薬も一週間分から受け取れると書かれています。
まず一週間を目安に試しながら、納得いくまで一緒に考える形です。
まとめ
- 埼玉・茨城で漢方薬局を探すときは、資格の見方・相談時間と初回の流れ・得意分野の3つの目安で絞ります。
- 国際中医専門員は中医学の資格、薬剤師は国家資格。2つに分けて読むと、お店ページが整理できます。
- いわい薬局はスタッフ全員が国際中医専門員で初回1時間〜1時間半、亀甲堂薬局は問診カードと一週間の試飲から始める形です。
- 資格だけで決めず、相談時間・得意分野・費用・話しやすさをあわせて見ることが、この記事の結論です。
相談先を探すときは
漢方百名店では、埼玉・茨城の2店を含め、全国の漢方相談店を資格や得意分野とあわせて紹介しています。
なぜ相談に1時間かけるのか、症状から店を選ぶ基準、初めての流れも、あわせて参考にしてください。



埼玉・茨城で探している方は、資格と相談時間を確かめたうえで、得意分野の合う店に予約の連絡をしてみてください。
