【この記事の要点】
- 神奈川(横浜・相模原)で漢方薬局を探すときは、「得意分野」「相談の形」「費用と通い方」の3つの目安で絞ります。
- 横浜・綱島の回徳堂薬局は1980年創業で、不妊と皮膚の相談が長い実績。相模原のしらい薬局駅前店は足湯のある完全予約制の薬局です。
- 費用の目安は、回徳堂が「14日分7,000〜14,000円前後」、しらい薬局が「15日分6,000〜12,000円」と、日数つきで書かれています。
- どちらも遠方の方にzoomや電話・LINEビデオ通話で対応しているため、県外からの相談も形として選べます。
- 監修:竹部 晃之 先生(いわい薬局・埼玉県さいたま市)/前原 信太郎 先生(漢方薬局 太陽堂・東京都新宿区)
「横浜で漢方薬局を探しているけれど、どこが自分の悩みに合うのか分からない」
「相模原に住んでいる。予約は要るの?費用はどれくらい?」
神奈川は人口が多く、漢方薬局の数も多い地域です。だからこそ、選ぶときの目安がないと迷いやすくなります。
結論から言うと、「得意分野」「相談の形」「費用と通い方」の3つを、お店ページの言葉どおりに見比べるのが近道です。
この記事では、横浜と相模原にある2つの掲載店を例に、3つの目安の見方を整理します。
病院ではどう見るか|神奈川の病院の漢方外来と漢方薬局の違い
神奈川にも、大学病院や総合病院の漢方外来、漢方内科を掲げるクリニックがあります。
病院の漢方薬は医療用漢方製剤(エキス剤)で、健康保険が使えます。病名や診断に沿って処方される形です。
漢方薬局の漢方薬は保険が使えず、全額自己負担です。そのかわり、相談に時間をかけ、生活や食事の話まで含めて漢方薬を選ぶ店が多いとされています。
「検査では異常なし」のあとに漢方薬局を探す人が多い
回徳堂薬局のページには、「病院の検査では異常が見あたらないが、体調が思わしくない方」も相談に来ると書かれています。
病院の検査は病名を見つけるためのもので、数値に出ない不調は病院では扱いにくいことがあります。
病院の漢方と薬局の漢方の違いは、別の記事で4つの目安に分けて説明しています。
【竹部 晃之 先生からのアドバイス】
私は埼玉で相談を受けていますが、隣の県から探しに来られる方の悩みは、どこでも似ています。
一番多いのは「どの店が自分に合うか分からない」です。お店ページの「相談の多い疾患」は、実際にその店に来ている人の悩みの一覧です。
自分の悩みがそこに並んでいれば、相談の入り口としては十分です。
私の店では初回に1時間から1時間半をかけます。時間を取る店ほど、予約が要ると考えてください。
東洋医学ではどう見るか|「自覚症状」を一番の材料にする
東洋医学では、検査の数値よりも、本人が感じている不調(自覚症状)を見立ての中心に置きます。
「冷える」「疲れが抜けない」「気分が沈む」といった言葉から、証(しょう=その人の体の状態の見立て)を組み立てます。
回徳堂薬局も「お客様の自覚症状を大切に考えて漢方薬を選ぶ」と書いており、この考え方に沿っています。
流派が違っても「体質に合わせる」は共通
漢方には、中国で発展した中医学と、日本で発展した古方(こほう)など、いくつかの流派があります。
しらい薬局駅前店は、中医学・古方・西洋医学の長所を組み合わせた相談を「ハイブリッド」と呼んでいます。
流派に優劣はなく、どの店も「症状や体質に合っている漢方薬」を目指している点は共通です。
神奈川の掲載店2店と病院の漢方外来の比較表
| 店名・相談先 | 得意分野・特徴 | 相談の形 |
|---|---|---|
| 回徳堂薬局(横浜市港北区) | 不妊、皮膚(ニキビ・アトピー・湿疹)、パニック・不眠、生理不順・更年期・PMS、痛み。1980年創業 | 対面(ホームページの予約フォーム)/遠方はzoom・電話。全国に発送 |
| しらい薬局 駅前店(相模原市中央区) | 関節痛・神経痛、不妊・生理痛・PMS・更年期、自律神経失調、起立性調節障害。店内に足湯 | 完全予約制の対面/遠方は電話・LINEビデオ通話。全国に発送 |
| 病院の漢方外来・漢方内科 | 保険の医療用漢方製剤(エキス剤)。病名に沿った処方 | 対面の診察。予約の有無は病院による |
まとめると、回徳堂は不妊と皮膚、しらい薬局は痛みと婦人科・自律神経と、得意分野の軸が少し違います。
相談の形は、どちらも対面を基本にしながら、遠方の方にオンラインや電話で対応しています。
【前原 信太郎 先生からのアドバイス】
私は調剤薬局で働いた経験があるので、保険の薬と薬局の漢方薬の費用の違いを聞かれることが多いです。
漢方薬局の費用は全額自己負担ですが、お店ページの目安は「何日分でいくら」の形で読むと比べやすいです。
14日分と15日分なら、ほぼ同じ期間の金額として並べられます。
続けられる予算は、初回に遠慮なく伝えてください。それに合わせて組み方を考えるのが私たちの仕事です。
神奈川で漢方薬局を選ぶ3つの目安
ここからは、3つの目安を順番に見ていきます。掲載店の情報は、各店の紹介ページに書かれている内容です。
目安1:得意分野が自分の悩みと合うか
回徳堂薬局(横浜市港北区綱島東)は1980年創業で、40年以上、漢方相談薬局を続けています。
不妊の相談は長い実績があり、自然妊娠を希望する方だけでなく、通院中の方も多く来店していると書かれています。
ほかに、頑固なニキビや湿疹、パニック・不眠、生理不順・更年期・PMS、めまい・頭痛・腰痛、便秘や慢性下痢の相談も並びます。

しらい薬局 駅前店(相模原市中央区鹿沼台)で特に多いのは、各種の関節痛や神経痛です。
不妊症・生理痛・PMS・更年期障害などの婦人科、自律神経失調などの精神的な不調、起立性調節障害の方も多いと書かれています。

自分の悩みが「相談の多い疾患」に並んでいる店を、まず候補にするのが目安1です。
目安2:相談の形(完全予約制・相談時間・遠方対応)
しらい薬局駅前店は、漢方相談をじっくり丁寧なカウンセリングで行うため、完全予約制です。
予約は電話・メール・LINEで受け、来店時に漢方薬の提案と養生の説明をします。遠方の方は電話やLINEのビデオ通話で相談できます。
店内には、オリジナルブレンドの漢方浴剤を入れた足湯があり、お客様同士の会話の場にもなっているそうです。
回徳堂薬局の予約はホームページの予約フォームが基本で、急ぎの場合は電話です。
カウンセリングは来店か、遠方の方はzoomで行い、漢方薬は店頭で受け取るか代引きで全国に発送されます。
「予約が要るか」「遠方でも続けられるか」を先に確かめると、通い方のイメージがつきます。
目安3:費用と通い方が続けられる範囲か
回徳堂薬局の費用の目安は「症状によりますが、14日分7,000〜14,000円前後の方が多い」と書かれています。
しらい薬局駅前店は「15日分で6,000〜12,000円の方が多い」です。どちらも日数つきなので、月あたりに換算して比べられます。
金額は体質や漢方薬の種類で前後するため、「多い方の範囲」として読むのが正しい見方です。
定休日も通い方に関わります。回徳堂は日・月・祝、しらい薬局は日・祝が休みです。
車で通う方は駐車場も確かめてください。回徳堂は1台、しらい薬局は第一・第二あわせて5台分があります。
先生のお便りから、お店の雰囲気を知る
漢方百名店では、先生方がリレー形式でお便りを書く連載「漢方百景」を掲載しています。
回徳堂の山下先生は、20代女性のニキビ相談に2年間寄り添ったお話を書いています。最初はお母さまだけの来店から始まったそうです。

しらい薬局の白井先生は、相談で「その先の未来」を見据えることと、足湯のある店内について書いています。

得意分野と費用だけでなく、先生の言葉から「話しやすそうか」を感じ取るのも、店選びの材料になります。
自宅でできる準備|予約の前にそろえておきたいもの
初回はじっくり話を聞かれます。次の5つを用意しておくと、その時間を有効に使えます。
- 主な悩みと期間:いつから、どんなときに強くなるか
- 通院の有無:不妊や婦人科などで病院に通っている場合は、その内容
- 飲んでいる薬・サプリメント:病院の薬も市販薬もすべて
- 生活のリズム:睡眠・食事・仕事や家事の忙しさ
- 予算と通える頻度:月いくらまで、何週間おきに来られるか
遠方からzoomや電話で相談する方は、舌や肌の写真を撮っておくと、見立ての材料が増えます。
神奈川で漢方薬局を選ぶ前のセルフチェック
次の項目に、いくつ当てはまるか確かめてください。
- 自分の悩みが、お店ページの「相談の多い疾患」に並んでいる
- 予約の方法(フォーム・電話・LINE)と、完全予約制かどうかを確かめた
- 費用の目安を「何日分でいくら」の形で読み、月あたりに換算した
- 営業時間・定休日・駐車場が、自分の通い方と合っている
- 遠方なら、zoom・電話・LINEビデオ通話のどれで相談できるかを確かめた
3つ以上当てはまれば、予約の準備は整っています。残りは問い合わせのときに聞いてかまいません。
この記事の監修
記事監修者 (有)いわい薬局 代表薬剤師 竹部 晃之(たけべ てるゆき)

実績:国際中医専門員 / 全国実力薬局100選 7年連続選出
2005年に薬剤師となり、東京の漢方薬局で約10年間の臨床経験を積む中で、心と体の繋がりの深さを痛感。
・「もしも、不調に悩むお客様が自分の家族だったら。」
・「ただ薬を渡すだけでなく、心の奥にある不安まで受け止めたい。」
という信念のもと、創業45年を超える『いわい薬局』を継承。
現在は「メンタル・皮膚トラブル・子宝」などの相談を中心に、初回は1時間以上かけてじっくり話を聴く「カウンセリング重視」の漢方相談を行っています。
記事監修者 漢方薬局 太陽堂 漢方薬剤師 前原 信太郎

実績:伝統漢方研究会 2017年・2021年 学術発表
祖父が沖縄で開業医をしていた影響もあって、薬に触れる仕事がしたいと「薬学」の道へ。
6 年間調剤薬局に勤めていましたがライフスタイルや食生活が変化する現代において、調剤(病院のお薬)だけで病気を治していく事に限界を感じ、2017年漢方薬局 太陽堂に入局。
その中で一人一人の体質に合わせて病気を改善していく漢方に出会い、その道に進み、今に至る。
この記事を監修した先生が相談を受けているお店です。神奈川の隣県にあり、遠方相談にも対応しています。


よくある質問
横浜の漢方薬局は、予約なしでも相談できますか?
お店によります。回徳堂薬局はホームページの予約フォーム、しらい薬局駅前店は完全予約制です。
じっくり話を聞く店ほど予約が要るので、初めての方は先に連絡してください。
神奈川の漢方薬局の費用はどれくらいですか?
掲載店の目安は、回徳堂が14日分7,000〜14,000円前後、しらい薬局が15日分6,000〜12,000円です。
体質や漢方薬の種類で前後するため、初回に予算を伝えて相談してください。
不妊で病院に通っていても、漢方薬局に相談できますか?
できます。回徳堂薬局のページには、通院中の方も多く来店していると書かれています。
病院の薬との併用になるため、飲んでいる薬を漢方薬局に伝え、主治医にも漢方薬のことを伝えてください。
県外に住んでいても、神奈川の漢方薬局に相談できますか?
できます。回徳堂はzoomや電話、しらい薬局は電話やLINEのビデオ通話で遠方の相談を受けています。
漢方薬は代引きで全国に発送されます。
足湯のある薬局は、相談とは別に利用できますか?
しらい薬局駅前店の足湯は、店内でお客様同士の会話の場にもなっていると書かれています。
利用の仕方は店に直接確かめてください。
まとめ
- 神奈川で漢方薬局を探すときは、得意分野・相談の形・費用と通い方の3つの目安で絞ります。
- 横浜の回徳堂薬局は1980年創業で不妊と皮膚の相談が長く、相模原のしらい薬局駅前店は痛み・婦人科・自律神経の相談が多い完全予約制の店です。
- 費用は「14日分7,000〜14,000円前後」「15日分6,000〜12,000円」と日数つきなので、月あたりに換算して比べます。
- どちらも遠方の方にオンラインや電話で対応しているため、通い方の選択肢は広いです。
相談先を探すときは
漢方百名店では、神奈川の2店を含め、全国の漢方相談店を得意分野や相談の形とあわせて紹介しています。
症状から店を選ぶ基準、口コミの読み方、費用の相場も、あわせて参考にしてください。



横浜・相模原で探している方は、自分の悩みが並んでいる店に、まず予約の連絡をしてみてください。
