【連載】漢方百景 ~先生からの月一便り~ 山下先生より
「漢方百景」をご覧いただきまして有難うございます。
横浜で漢方相談をしています、回徳堂薬局の山下説子です。
広島の「漢方薬局ハーブス」の谷先生からバトンを受け取りました。
谷先生の漢方が「向く場合」と「難しい場合」などわかりやすい説明ですね。
谷先生は福岡、東京の漢方研究会で精力的に活躍されていらっしゃいます。
■ 私が一番大切にしているのは「寄り添う」こと
私がご相談で一番大切にしているのはその方に「寄り添う」ことです。
実際に良くなる努力はお客様本人ですが私は伴走者と思っております。
特に感じるのは慢性疾患の方です。不妊相談やアトピー、痒疹、パニックなど改善するまでには良い時もそうでない時もあります。
一緒に乗り越えて卒業されていった時はとても感慨深いです。
■ 心に残るエピソード:ニキビでお悩みの20代の女性
心に残るエピソードは沢山ありますが最初に印象が残っている「ニキビでお悩みの20代の女性」について書かせていただきます。
彼女は帰国子女でした。大学まで海外で過ごされていました。
卒業後、日本に帰ってきて就職しましたが日本人からは外国の方に見られ、外国の方からは日本人に見られて居場所がないと話していました。
ニキビだけでなく、ストレスも沢山ありました。
■ 最初は、お母さまだけでのご相談でした
顔中に大きめなニキビが沢山出来ていました。
何をやっても良くならないとご本人はあきらめていて最初はお母さまだけでご相談に来店されました。
お母さまもお若い時にニキビでお悩みだったと伺いました。
漢方薬とニキビ用のパックなどお奨めしました。
■ 2度目からはご本人と。良かった点も、まだの点も一緒に
2度目からはご本人が相談にいらっしゃって下さり、お食事や睡眠時間、入浴など生活のご注意もお伝え出来てご一緒に良かった点やまだ、良くない点などのお話ができました。
一生懸命に漢方薬の服用とパックを続けて下さいました。ストレスが多いと判ってからはストレスの漢方薬も加えました。
それからはニキビの大きさも徐々に小さくなり、きれいなお肌に変っていき、表情も明るくなってきました。
2年の歳月がたった頃、ご結婚が決まったとご報告いただきました。
結婚式にもご招待されて本当に良くなったことを一緒に喜びました。
※ ここでご紹介したのは、山下先生が実際にご相談を受けた方のお話です。経過や感じ方には個人差があり、同じ漢方薬がどなたにも同じように合うわけではありません。漢方薬は一人ひとりの体質に合わせて選ぶものですので、気になる症状のある方は漢方薬局や医療機関にご相談ください。
■ お話をゆっくり聞きながら、次の漢方薬を決めていく
ご相談時にお会いして服用結果から表情や顔色など、お話をゆっくりお聞きしながら次の漢方薬をそのままで良いか微調整するかなど決めていきます。
これが漢方相談の良い所と思います。
【次のバトンはこちら!】 次回は、福岡県の「太陽堂漢薬局」木下先生にバトンをお渡しします!
運営からの一言
「日本人からは外国の方に見られ、外国の方からは日本人に見られて、居場所がない」。
ニキビのご相談の奥に、そんな心の重さがあったというお話に、はっとさせられました。
最初はお母さまだけの来店から始まり、2年かけて結婚式に招かれるまでの道のり。山下先生の「私は伴走者」という言葉が、そのまま形になったエピソードだと感じます。
「何をやっても良くならない」とあきらめかけている方、ご家族の肌のお悩みを見守っている方にこそ、読んでいただきたいお便りです。
ご本人が行きづらいときは、まずご家族だけで相談してみる、という始め方もあります。横浜の「回徳堂薬局」で、ゆっくりお話ししてみませんか?
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