東京・新宿区「漢方薬局 太陽堂」の漢方薬剤師 前原先生にお話し頂きました。
こんにちは。 今日はこのコラムを読んでくださって、ありがとうございます。
いきなりですが、こんな経験はありませんか?
体の不調を感じて病院で検査をしてもらい、お医者さんから 「特に異常はありませんね」 と言われたこと。
でも正直、体はつらいまま。 しんどさも、不安も、何も変わらない。
「異常なしって言われたけど…じゃあこのつらさは何なんだろう?」
今日は、そんなふうに一人で不安を感じている方に向けて、少しお話しさせてください。

■あなたのつらさは、決して「気のせい」ではありません
まず最初に、漢方家としてこれだけははっきりお伝えしたいことがあります。
それは、「あなたのつらさは、気のせいではない」ということです。
実際、私たちの薬局にはこんな声が本当に多く届きます。
- ずっと体がだるい、疲れが取れない
- 眠りが浅く、すっきり起きられない
- 理由もなく不安になったり、落ち込んだりする
でも、血液検査や画像検査では特に問題が見つからない。 すると病院では、
「少し様子を見ましょう」
「ストレスかもしれませんね」
と言われて終わってしまう。
そして家に帰って、一人でこう思うんです。 「このまま辛い時間が続くのかな…」と。
いいえ、それは違います。 「異常なし」=「問題なし」ではないのです。
■検査で見えるもの、見えないもの
ここで少しだけ、医療の視点について考えてみてください。
病院の検査というのは、「命に関わる大きな病気を見つけるため」に、とても重要なものです。 だからこそ、「異常がない」という結果自体は、本来安心できることでもあります。
ただ一方で、数値や画像には写らない不調も確実に存在します。
- 生活リズムの乱れ
- 睡眠の質
- 食事の内容
- 冷えや血行不良
- 心の緊張
こういったバランスの乱れは、数値としては出にくいものです。 でも、あなたの体には確実に影響し、「つらさ」となって現れています。
西洋医学の検査や病院での対応はきちんと受けた上で、それでも残る不調をどう整えていくか。 その視点を持っているのが、漢方の良さだと私は考えています。
■漢方は「病名」ではなく「あなた」を見ます
「漢方」と聞くと、難しいイメージがあるかもしれません。 でも、考え方はとてもシンプルです。
漢方は病名を当てることよりも、「今のあなたの状態を一緒に整理する」医学です。
たとえば、同じ「疲れやすい」という症状でも、
- 寝不足が続いているのか
- 食事が不規則なのか
- 冷えやすい体質なのか
- ずっと気を張っているのか
人によって背景にあるストーリーは全く違います。 漢方では、「どこが悪いか(病気)」よりも「今どんな状態か(バランス)」を見ていきます。
そうやって一つひとつ紐解いていくことで、必ず出口は見えてきます。
■「漢方百名店」が生まれた理由
漢方に対して、
「本当に効果があるの?」
「高そうだし、敷居が高い」
そんなイメージを持っている方も多いと思います。
実際、すべての漢方がすべての人に合うわけではありません。 だからこそ大事なのは、「誰に相談するか」です。
- 話をちゃんと聞いてくれるか
- 生活のことまで一緒に考えてくれるか
- 無理に高いお薬を勧めてこないか
そこが、何より大切だと私は思っています。
しかし、漢方薬局を探すのは実はとても難しいことです。 ホームページを見ても違いが分からなかったり、実際に行ってみないと先生の人柄が分からなかったり…。
「安心して相談できる場所を、ちゃんと分かる形で届けたい」
そんな想いの元、「漢方百名店」は生まれました。
ここでは、 「悩みに対して親身に、ちゃんと話を聞いてくれる」 そんな薬局だけを厳選して紹介しています。
■そんな「思い」を繋ぐ、漢方百景を始めます
もし今、このコラムを読みながら 「ちょっと自分のことかも」「誰かに聞いてほしいな」 そう感じたなら、それは大切な体からのサインです。
無理に我慢しなくていい。一人で抱え込まなくていいんです。 どうしてもつらい時、必要な時に、「漢方百名店」という場所があることを思い出してもらえたら嬉しいです。
私たちは、漢方百名店を通じて、ただ薬局を紹介するだけでなく、そこにいる先生たちの「温度」や「人柄」も届けていきたいと考えています。
「検査では異常がないけれど、つらい」
そんな悩みを抱える方に、一人でも多くの信頼できる先生と出会ってほしい。 そして、先生方が持っている「困っている方の人生に寄り添いたい」という熱い情熱を知ってほしい。
そんな「思い」を繋ぐリレーコラム、『漢方百景 ~先生からの月一便り~』を今日から始めます。
記念すべき第1回目のバトンは、 埼玉県・大宮で45年続く「いわい薬局」の竹部晃之先生へお渡しします。
竹部先生、よろしくお願いします!

動画でも対談内容はご覧になれますので、ぜひ動画もご視聴ください。
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